窓に映った





落ち葉がくるくる散っては





窓に映ったに触れて通り過ぎていく。














『窓越しの挑戦状』















「・・・何で怒ってるの?」



「へ?」






いきなりの質問に首をかしげる



怒ってる?俺。






「怒ってるよ。ブン太さっきから笑わないじゃん」



「…マジ?」






気付かなかった。



怒ってるつもりなんてない。



…ただ思い出していただけ。









今は休み時間。



俺は同じクラスの彼女の



次の休みの日にどこに行こうかと楽しそうに話していた



…つもりだった。








「…さっきの授業でさ」



「うん?」



「窓見たらが映ってて」








窓に映った



くるくる舞う落ち葉が



窓に映ったに触れて。



















ん?


















ちょっと待て。








「ブン太?」



「…、俺怒ってた?」



「うん」








それって



あえて言葉にしたら














…ヤキモチ?












「ぶっ」



「え?何?!」






突然吹き出した俺。



不思議そうな



だってさ









俺落ち葉なんかに嫉妬かよ








、俺怒ってねえよ。」



「…ホント?」



「マジマジ」



「なら、いいけど…」








その顔は信じてないだろぃ、



でも



ちょっとこれは言えないだろ。













窓の外。



舞う落ち葉。



俺は今窓に映ったは見ないようにしてる。






(早く散れよ)






「休みどうしよっか?」



「俺の家」



「え?」






お前らが散った後だって



俺はいつだってにさわれんだよ。






(…俺はアホか)






完全にヤキモチ。






「ひらき直ってやる」



「ブン太?」






おい落ち葉、早く散れ。



お前らが散った後、



どれだけ季節が変わっても



俺はずっとといるんだよ。







「今度の休みは俺の家な」



「…」



「俺の家。」



「…うん」











軍配は



最初から俺にあがっていた。














end.