大好きだよ。
風にさらわれる君の髪。
夕日がつくる影法師。
繋いだ手のぬくもりと
君の笑顔。
大好きだよ。
2人の帰り道。
『また明日』
「今日の社会の時間、ジローちゃん起きてたね。」
「は知ってた?今日は空の色が綺麗だったから寝るのがもったいなかったんだよ。」
「ずっと窓の外見てたの?」
「うん!」
「今日は夕焼けも綺麗だもんね。」
大好きだよ。
君と見上げる空の色。
帰り道のおしゃべり。
「。」
「何?ジローちゃん。」
「なんでもないよー。」
「変なジローちゃん」
大好きだよ。
君が、俺が名前を呼ぶときに俺の顔を見てくれる瞬間。
聞き返す声。
「あ。」
「・・・もう着いちゃったね。の家。」
「・・・もう少し一緒にいたいな。」
「うん!もう少し一緒にいようよ、。」
大好きだよ。
君の家の前、手を握り締めて離れたくないと一緒に願う時間。
夕日が沈みきるときの君の夕日と同じ頬の色。
大好きだよ。
「・・・暗くなっちゃったね」
「うん」
「・・・また、明日ね、ジローちゃん。」
君のその言葉が。
「・・・。」
「何?ジローちゃん。」
また、明日。
単なる別れの言葉じゃなくて
君が俺に明日をくれる、そんな約束の言葉な気がして。
また明日。
だから俺はその言葉が大好きなんだ。
ってに前に話をしたら。
「そう考えたら寂しくなんてないのかな。」
って、寂しそうに笑って言ったね。
「。」
「ん?」
「大好きだよ。」
手を繋いで見詰め合って
は待っていてくれる。
俺がその約束を結ぶまで。
大好きだよ。
君が。
今日の一日にさよならを贈る。
それは夜眠るときが一番正しい時間なのかも知れないけど、
けど、俺が大好きなものはこの時間までしか見れなくなっちゃうから。
聞こえなくなっちゃうから。
だから、さよなら今日。
約束を結ぶよ。
「また明日ね、。」
「・・・・うん」
繋いだ手を、離す時。
大好きだよ。
風にさらわれる君の髪。
夕日がつくる影法師。
繋いだ手のぬくもりと
君の笑顔。
大好きだよ。
2人の帰り道。
「また明日ね、ジローちゃん」
単なる別れの言葉じゃなくて
君が俺に明日をくれる、そんな約束の言葉な気がして。
大好きだよ。
たとえ、繋いだ手を離す時を知らせる言葉だとしても
君がくれる言葉だから。
また明日、手を繋ごう。
今日の一日にさよならを贈る
約束を結ぶよ。
ほんの少しの寂しさを残して。
「大好きだよ、」
また明日。
end.